自粛メシ 〜松屋のカチャトーラが忘れられなくて〜
あれは春先。突如松屋に現れた謎の定食「カチャトーラ」。松屋世界紀行としては第二弾で、第一弾の「シュクメルリ」に続く形でリリースされた。シュクメルリの方がジョージア大使にTwitterで取り上げられるなど話題になり、その実とても旨かった。何なら先日の「松屋のメニュー復活総選挙」はシュクメルリに投票した。うん。あれはもう一度食いたいもの。
違う、違うんだ。シュクメルリの話じゃない。カチャトーラだ。トマトとチキンとチーズが主役で、「間違いがない」「不味いはずがない」せいか、あんまり話題にならなかった印象がある。しかし、あのパンチのあるニンニク風味のせいか、私は虜となった。期間中、週2くらいで食ってた。
…そして…
終売した。
だがしかし、松屋のカチャトーラは私の心に消えない深い爪痕を残したのだった。そして程なくして私は考えた。「これ、もしかして自分で似たようなもの作れるのでは…」と。
ネットやらクックパッドやら見ると、レシピあるある。有り過ぎてよく分からん。俺が食いたいのはあくまで「松屋のカチャトーラ」やねん。更に、「簡単に」「手早く」食いたいねん。中年男の一人暮らしだからな。
第一弾。…いや、この前にもう一つ試作品があった気もする。もう覚えていない。材料揃えるのとか面倒で、家にあるものと近所のスーパーで買ったもので作ってみた。ズッキーニやらパプリカやら無くても普通に美味い。分量も手順も全部適当に作った割に、我ながら美味い。以降、週に一〜二回、定期的に作っていった。
第二弾。なんか赤みが強く旨そうに見えるが、トマトソースが多すぎてバランスが崩れてしまった。ちょっとくどい。
第三弾。煮込み(と言うほど煮込んでいない)が足りなかったのか、火の通り方が弱い。何か酒のアルコールも飛び切っていない気がする。
最新作。ようやく自分の中で「良いバランス」が何となく分かってきた。現在暫定一位。今後も定期的に作っていく所存でございます。
…っつーか、松屋から復活しないかな…?